ワンプレートごはんを美味しそうに現像してみました
こんにちは。カメラマン斎藤です。
食欲の秋が終わり、食欲の冬がやってきましたね!(一年中食欲の塊)
みんな大好き 美味しいごはん♡
というわけで、今回は料理写真の現像をご紹介したいと思います。
元データはこちら。
※ いつぞやの我が家の夕飯です
ホワイトバランスとは… と問いたくなるほどの色かぶり。
やる気のなさを感じます。自省。
まずは色温度の調整
どう見てもイマイチすぎる元データ。
まずは色温度を調節して実際の色味に近づけましょう。
ご自宅やレストランで料理の写真を撮ると 照明の影響で暖色系になりやすいので、ホワイトバランスの調整が必須!
これだけでも全然違いますね。
ここからは さらに細かく調整していきますよ。
ポイントごとの調整
今回はこの7ヶ所を調整することにします。
1.白髪ねぎ
*色温度を少しイエローに振り 青白さを抑える
*露光量・ハイライトを下げて白とびを抑える
*シャドーを下げて陰を少し濃くする
*テクスチャ・明瞭度・かすみの除去を上げてキリッと
2.フライの衣
*色温度・色かぶりを暖色に振り 色付きよく
*シャドーを上げて陰を明るく
*テクスチャを上げてシャープに
*明瞭度を上げて衣のカリッと感を出す
3.レタス
緑の彩度を上げ、露光量を調整(やりすぎ注意)
4.タルタルソース
*色温度をイエローに振り 青白さを抑える
*色かぶりをグリーン振り 赤っぽさを抑える
*露光量・ハイライトを下げて白とびを抑える
*でも白い部分も出したいので白レベルちょっと上げる
*テクスチャ・明瞭度を上げてキリッとさせる
* 全体的にもう少し色が欲しかったので彩度を上げる
5.トマト
赤の彩度を上げ、露光量を調整(やりすぎ注意)
6.陰を薄くする
陰になっている右下部分のシャドーを少し上げる
5.トマト
埋もれて陰になっているので、彩度・露光量を上げる
おまけ1
①〜⑦の調整後、全体の彩度・露光量を少し上げて最終調整
おまけ2
スープの器についてしまった油を修正
現像完了
こんな感じで出来上がった写真がこちら。
それぞれ よーく見ないとわからないような違いな気もしますが、一見気づかれないようなポイントこそが「美味しそう!」につながると信じているので、料理写真はひたすら細かく調整しています。
飲食店さんはもちろん、個人のSNSなどで料理写真をUPする方も「これ美味しそうでしょ!」とみんなに伝えたい気持ちを持っていらっしゃると思います。
食材に、作り手さんに、感謝の思いを込めて じっくり現像してみるのもいいですね。
あーお腹すいてきたー!!!
それではまた。